オーガニックなコミュニティスペース
玄(げん)骨(こつ)トークライブへのお誘い

昨年6月、大阪狭山市西山台にオープンしたオーガニックなコミュニティスペース玄骨では、毎月一回、多彩なゲストによるトークライブを行っています。今回は、和歌山県みなべ町から、過去20年以上に亘りご自身の戦争体験を「戦争出前噺」として語り続けておられる、本多立太郎さんをお迎えします。皆様のご参加をお待ちしております。

日 時:2008年11月7日(金)18:00〜

場 所:玄骨 大阪狭山市西山台3−5−12

タイトル:戦争出前噺(ばなし)

講 師:本多立(りゅう)太郎(たろう)さん(1914年生、『わんぱく通信』編集長)

1986年2月から今日まで1250回、全国各地で15万人の人々に自身の戦争体験を「戦争出前噺」として語り続けておられる本多さん。来年6月パリを振り出しに、各国語に翻訳した日本国憲法九条を携え「九条手渡し運動」を一人で始めることを宣言され、現在準備中です。当日は、本多さんのお話しを伺った後、参加者の皆さんと本多さんを囲み、体と心にやさしい食事をしながら戦争と平和についてともに語り合いましょう。

参加費:3500円(玄米菜食料理付)            
定員:15名 
予約申込み:暮らし屋 電話:072-368-2571

掲示板

◆(特活)とんだばやし国際交流協会が「未来賞」を受賞!

本年3月、(特活)とんだばやし国際交流協会は、サマースクールや多言語進路ガイダンスなどをはじめとする多文化共生事業が評価され、2007年度「未来を築く子育てプロジェクト」(住友生命保険相互会社創業100周年記念事業)の「未来賞」を受賞しました。詳細は、
http://www.sumitomolife.co.jp/child/02_kos.html をご覧下さい。

◆第4回サマースクールが開催されました。

7月22日(火)から25日(金)まで、とんだばやし国際交流協会が主催する、外国にルーツをもつ子どもたちのサマースクールが行われました。参加者は子どもたちが30名、新任教員18名、その他関係者を含めて総勢60名で、子どもたちの活き活きとした様子が垣間見られる有意義な数日間でした。

「インドネシア・フィリピンからの介護士受け入れに思うこと」 

2008・6・30  Y.T

 一昨年から、日本とインドネシア・フィリピンなどの政府間で経済連携協定(EPA)が締結され、両国での合意があれば、最初の2年間で介護福祉士候補600人、看護師候補400人を受け入れる準備がされています。看護師については、本国での実務経験が入国条件となっており、日本語を6ヶ月間学んだ後、病院で働きながら研修し、3年以内に日本の国家試験に合格すれば、仕事を続けることができます。一方、介護福祉士では、大学卒が入国の最低条件で、受け入れ先の施設で実習研修をしながら、4年間で日本の介護福祉士の国家試験に合格しなければません。
現在、フィリピンのマニラ市内には、100を越す日本語学校があるとのことで、日本で介護福祉士として働くために、6ヶ月で日本語3級(小学校3年生程度の読み書き能力)の力をつけることを目標に、多くの女性たちががんばっています。
しかしながら、難しい日本語での国家試験に外国人が合格することは、とてもハードルが高く、まして過酷な労働状況が問題になっている病院や施設で仕事をしながら、日々の生活をし、勉強を続けることができるのか、大いに疑問です。
結局のところ、日本では看護師や介護士不足の解消への期待から優秀な外国人労働者を受け入れ、研修生として安易に使おうとしているのではないか。3年または4年で、ハードな国家資格を取れば残って働いてもいいが、不合格になればさっさと帰国せよということです。あまりに外国人労働者の人権を無視した政府間の協定に、怒りを覚えます。
日本で介護保険制度が始まって9年目、介護施設で働く職員やケアマネージャー・介護ヘルパーなどの介護労働者は、労働条件の悪化や低賃金のため職場を離れ、介護の現場は深刻な人手不足になってきています。そのために、外国人の介護労働者を受け入れることは、日本の介護労働者の立場から言えば、日本人の労働条件をより悪くすることに繋がるのではないかとこれまで議論してきました。
しかし、かなりのキャリアを身につけたフィリピン女性が、日本語を必死で学び、家族に仕送りするために日本での仕事をしようと、一生懸命努力している姿を録画映像で見て、同じ女性として、彼女の人間としての幸せという面からもこの問題をとらえなければいけないとつくづく感じました。
ここしばらくの間でも、外国人労働者は日本にも増え、国際結婚の増加に伴い、二つの祖国を持つ子どもたちも増えています。「モザイク」が果たす役割や求められる期待も益々増えてくることでしょう。「モザイク」が、みんな同じ人間であることを基本に、グローバルな視野も忘れることなく、隣の困っている人に手をさしのべる存在であってほしいと思います。

環状エッセイ第9回

 みなさん、こんにちは。モザイクの会計担当のKです。会計というよりは、記帳担当で、大したことはしていないです。リレーエッセーということで、近況報告したいと思います。
家族は夫と子どもが3人です。高2と中3の娘と小2の息子です。月〜木まで会社で働き金曜の午前は日本舞踊をされている年配の方たちの会で韓国語を教えています。
息子のときになって初めて学童クラブに入り、2年になった今年は役員が廻ってきました。まだまだ小さい子を抱えている人には大変だと思い、一番しんどいと思われている役を引き受けました。今までの私ではありえない慈愛に満ちた行動(笑)でした。なぜか、最近の私は前向きなのです。多分、職場でちょっと認められたことが、自信につながっていると思います。やるじゃん!私という感じです。それで学童保育連絡協議会の会長となりました。「朝の来ない夜はない」「何とかなる」と思ってやっていますが、知らない事ばかりで右往左往しています。担当課との交渉とか、議会、議員、条例、付帯決議、要望、などなど。今まで全く無関心だったことにどっぷり浸かっています。
今日(6月29日)も吹田まで大阪研究集会に行ってきました。映画「学校」の原作者の松崎運之助さんの講演に感動し、サイン入りの本を購入しました。午後からの分科会ではじめて条例化にならないと学童はつぶされていたということを知りました。要求しないと実現しない。声に出さないと伝わらないというフレーズをこの一ヶ月で何度も聞きました。役員になったから、わかったことがあり、ほとんどの保護者はちょっと前までの私と同じように何も知らないと思うのです。それでブログでも開設してみようかと思うようになりました。身近に活動を感じてもらいたいし、情報を共有するのが大事だと思うからです。まあ、有言不実行の私ですから、いつになることやらわかりませんが…
話は変わりますが、先日同じ学童クラブのお母さんから「うちの子Y君に韓国語教えてもらって、一時期家でご飯食べるときはみんなで韓国語のいただきますを言ってたのよ」と言われ、うれしい思いをしました。1年の3学期から放課後韓国語教室が開設され、勉強を始めていましたが、本人のやる気が全然感じられなくて少々歯がゆかったのです。でも、ある日、「ぼく学校で韓国博士と言われてるねん」と言ったことがありました。学校の教室ではなく、学童でおやつやお弁当を食べるときに友達に教えたようなのです。それが言える環境、すごいなあと受けとめてくれる友達、その親の関係がすばらしいなあと思いました。
また、金曜日の韓国語教室のリーダーは娘さんと親子で参加されているのですが、例のごとく冬のソナタのぺヨンジュンさんから始まった韓流ブームが息子、孫まで巻き込んでいます。DVD,CD関連は東京に住む息子さんの役目、お孫さんや娘さんからのメールは韓国語まじりです。韓国というキーワードで家族がまとまっている感じです。ドラマにはまって韓国の歴史の本も読まれますし、日本との作法の違いにも興味津々です。どっちがどうのこうのではなく、そういうものとして受け入れます。「韓国ドラマに出会えて本当に幸せなの」とおっしゃる笑顔を見て私も幸せな気持ちになります。他の方も「早くテレビの前に座りたいから、用事をさっさとすませるのよ」とおっしゃったりして、なんかかわいいです。勉強のほうは私の力不足もあってあまり進まないのですが、嫌にならず、「先生ずっとお願いね。」なんて言ってくださいます。その会の素晴らしいところは、とにかくお互いや周りの方を賞賛されるところです。だから、雰囲気がとてもいいです。
子どもはほめて育てなさいとよく言いますが、大人も同じだと思います。褒められると気持ちがいいものです。認められるとやる気もでます。言葉の持つ力をもっと信じて大事にしたいと思います。(終)

モザイク総会報告

モザイク第15回総会は、6月8日(日)午前10時から富田林市立中央公民館別館和室にて行われました。当日は、普段なかなかお会いできない会員も含めて11名が出席しました。
最初に代表から、最近の格差社会の中で、その生きにくさが外国人市民にどれだけ影響を及ぼしているか懸念していること、地域における多文化共生プランの策定が進んでいることなどの挨拶があり、続いて2007年度の活動日誌、活動報告、会計報告、2008年度の活動計画、予算案が提案されました。
今年度は、社会全体の厳しい経済情勢の中で、新たな事業として「モザイク緊急資金貸付事業」の実施が提案され、議論もその内容に集中しました。貸付対象や焦げ付きの場合の対応など、さまざまな議論がありましたが、これまでの事例からこのような事業が必要であることは全員認識が一致し、今年度試行的に実施することを確認しました。今後、実際に運用しながら会員の意見も聞き、改善をしていくことになりました。
最後に2008年度の運営委員を承認し、総会を終えました。ご出席いただいた会員の皆さんお疲れ様でした。




ご挨拶  (モザイク代表)

会員の皆様には、いつもモザイク活動へのご理解とご支援をいただき、ありがとうございます。

昨今、日本社会、大阪府下での状況変化に伴い、経済格差の拡大やセイフティネットのほころびなど、「生きにくさ」がひたひたと迫ってくるのを感じておられる方も多いのではないでしょうか。
今年でモザイクが発足して14年目に入りました。現在、日本での外国人登録者数が215万人を突破しており、南河内地域でも外国人市民が増加してきたことを実感しています。外国人市民にも「生きにくさ」がどれだけ影響を及ぼしているか懸念を感じます。
このような状況を背景に、今回、外国人市民への緊急資金貸付事業を提案させていただきます。どうぞご審議ください。

現在、2006年に総務省が策定した「地域における多文化共生推進プラン」をもとに日本の各自治体でも次々に施策推進のための指針やプランが出されているところです。生活者としての外国人市民への施策の必要性が、日本各地で認識されつつあると言えるでしょう。
この時期に、モザイクでは、設立当初に行政に出した「要望書」を見直し、到達点と課題を明らかにし、改めて政策提言として出す予定で、現在も続行中です。

小さな歩みを続けているモザイク活動です。
今後とも皆様のご支援をお願いいたします。