環状エッセイ第9回

 みなさん、こんにちは。モザイクの会計担当のKです。会計というよりは、記帳担当で、大したことはしていないです。リレーエッセーということで、近況報告したいと思います。
家族は夫と子どもが3人です。高2と中3の娘と小2の息子です。月〜木まで会社で働き金曜の午前は日本舞踊をされている年配の方たちの会で韓国語を教えています。
息子のときになって初めて学童クラブに入り、2年になった今年は役員が廻ってきました。まだまだ小さい子を抱えている人には大変だと思い、一番しんどいと思われている役を引き受けました。今までの私ではありえない慈愛に満ちた行動(笑)でした。なぜか、最近の私は前向きなのです。多分、職場でちょっと認められたことが、自信につながっていると思います。やるじゃん!私という感じです。それで学童保育連絡協議会の会長となりました。「朝の来ない夜はない」「何とかなる」と思ってやっていますが、知らない事ばかりで右往左往しています。担当課との交渉とか、議会、議員、条例、付帯決議、要望、などなど。今まで全く無関心だったことにどっぷり浸かっています。
今日(6月29日)も吹田まで大阪研究集会に行ってきました。映画「学校」の原作者の松崎運之助さんの講演に感動し、サイン入りの本を購入しました。午後からの分科会ではじめて条例化にならないと学童はつぶされていたということを知りました。要求しないと実現しない。声に出さないと伝わらないというフレーズをこの一ヶ月で何度も聞きました。役員になったから、わかったことがあり、ほとんどの保護者はちょっと前までの私と同じように何も知らないと思うのです。それでブログでも開設してみようかと思うようになりました。身近に活動を感じてもらいたいし、情報を共有するのが大事だと思うからです。まあ、有言不実行の私ですから、いつになることやらわかりませんが…
話は変わりますが、先日同じ学童クラブのお母さんから「うちの子Y君に韓国語教えてもらって、一時期家でご飯食べるときはみんなで韓国語のいただきますを言ってたのよ」と言われ、うれしい思いをしました。1年の3学期から放課後韓国語教室が開設され、勉強を始めていましたが、本人のやる気が全然感じられなくて少々歯がゆかったのです。でも、ある日、「ぼく学校で韓国博士と言われてるねん」と言ったことがありました。学校の教室ではなく、学童でおやつやお弁当を食べるときに友達に教えたようなのです。それが言える環境、すごいなあと受けとめてくれる友達、その親の関係がすばらしいなあと思いました。
また、金曜日の韓国語教室のリーダーは娘さんと親子で参加されているのですが、例のごとく冬のソナタのぺヨンジュンさんから始まった韓流ブームが息子、孫まで巻き込んでいます。DVD,CD関連は東京に住む息子さんの役目、お孫さんや娘さんからのメールは韓国語まじりです。韓国というキーワードで家族がまとまっている感じです。ドラマにはまって韓国の歴史の本も読まれますし、日本との作法の違いにも興味津々です。どっちがどうのこうのではなく、そういうものとして受け入れます。「韓国ドラマに出会えて本当に幸せなの」とおっしゃる笑顔を見て私も幸せな気持ちになります。他の方も「早くテレビの前に座りたいから、用事をさっさとすませるのよ」とおっしゃったりして、なんかかわいいです。勉強のほうは私の力不足もあってあまり進まないのですが、嫌にならず、「先生ずっとお願いね。」なんて言ってくださいます。その会の素晴らしいところは、とにかくお互いや周りの方を賞賛されるところです。だから、雰囲気がとてもいいです。
子どもはほめて育てなさいとよく言いますが、大人も同じだと思います。褒められると気持ちがいいものです。認められるとやる気もでます。言葉の持つ力をもっと信じて大事にしたいと思います。(終)